とがしのへや

人間

この間舟橋聖一の『墨田物狂い』を読みました。
主人公の複雑な家庭事情から始まり、
行儀見習いで女中をしている女性に主人公が恋をしながら、横恋慕してくる従兄の言動を受け流し
同じく女中に恋する力士と女中との文通の間を取り持ってあげる話でした。途中までは。

てっきり相撲業界を巻き込んだ恋愛小説だと思っていたんですが、中盤から徐々に流れが変わり殺伐とした感じになってきます。
なんやかんやで本家で事件発生。女中がいなくなるとスッと主人公の周りから人がいなくなる感じが少しホラーに思えました。

主人公は社会的に見たら一人勝ち(?)みたいなものなんでしょうけど、人間関係のもろさが生々しいほどに表現されていて個人的には好きな作品でした。
後半のエグさはたまりません。布団に転がりながら読むと夢に出てきそうなくらいです。

夢の中で戦ったり、追いかけられたり、捕まったり、刺されたり、谷から落ちたりするのは寝る前にそういった情報を得ているからなんでしょうね。自業自得ですね。
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